研究概要 |
100℃以上で臨界点(374℃)以下の温度領域で, 液体状態が保たれた亜臨界水は常温常圧の水に比べて, 比誘電率が低く, またイオン積が500~1000倍程度大きい。これらの性質によって, 亜臨界水は疎水性物質の抽出への利用や酸または塩基触媒としての利用が可能である。本研究では, 亜臨界水中での食品成分の分解速度がpH変化および電気伝導度に影響する塩に影響を受ける現象に関して, 亜臨界水中での五単糖, ウロン酸, アミノ酸分解を試み, そのpHと分解動力学について反応機構を検討した。また, 糖の加水分解について, 塩が分解速度に影響することを見出した。
|