研究課題/領域番号 |
19580137
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
山田 一夫 鳥取大学, 医学部, 教授 (00093831)
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研究分担者 |
松浦 達也 鳥取大学, 医学部, 准教授 (00199746)
甲斐 政親 鳥取大学, 医学部, 技術専門職員 (70423267)
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キーワード | コエンザイムQ / 抗酸化作用 / サプリメント / 酸化ストレス / アポトーシス |
研究概要 |
コエンザイムQ(CoQ)には少なくとも12種類の同族体が存在しており、動物細胞においても複数の同族体が様々な割合で存在している。しかしながら、複数存在するCoQ同族体の存在意義に関する研究はほとんど見られない。そこで今回は、哺乳類に存在する2種類のCoQ同族体(CoQ_9とCoQ_<10>)のうちCoQ_9の機能を調べる目的で、CoQ_9を過剰に含む培養ヒト肝細胞実験系を確立した。 CoQ_9の単層リポソームを作製し、ヒト肝癌細胞HepG2に、様々な濃度、時間で添加した後、高速液体クロマトグラフィーを用いて細胞内CoQ量を測定した。 CoQ_9リポソーム(最終濃度10μM)をHepG2細胞に添加すると、野生型細胞には存在しなかったCoQ_9は経時的に増加し、添加24時間後の細胞内酸化型CoQ_9、還元型CoQ_9H_2はそれぞれ1000pmol/mg protein,800pmol/mg proteinまで増加した。しかしながら、添加48時間後の細胞内酸化型CoQ_9は24時間後の量とほとんど変わらなかったが、抗酸化作用を示す還元型CoQ_9H_2は24時間後量の4分の1に減少していた。CoQ_9リポソーム添加により細胞内還元型CoQ_9H_2は添加後24時間にピークを示したが、その後は培養過程における酸化ストレス等により還元型CoQ_9H_2が消費され、48時間後の還元型CoQ_9H_2は著明に減少したと考えられる。 以上の結果に基づき、CoQ_9リポソーム添加後24時間の細胞をCoQ_9過剰HepG2細胞として使用することとした。
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