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2008 年度 実績報告書

コエンザイムQ同族体の抗酸化能に関する研究:サプリメントとしてのCoQ9

研究課題

研究課題/領域番号 19580137
研究機関鳥取大学

研究代表者

山田 一夫  鳥取大学, 医学部, 教授 (00093831)

研究分担者 松浦 達也  鳥取大学, 医学部, 准教授 (00199746)
キーワードコエンザイムQ / 抗酸化作用 / サプリメント / 酸化ストレス / アポトーシス
研究概要

コエンザイムQ(CoQ)には少なくとも12種類の同族体が存在しており、動物細胞においても複数の同族体が様々な割合で存在している。しかしながら、複数存在するCoQ同族体の存在意義に関する研究はほとんど見られない。今回は、哺乳類に存在する2種類のCoQ同族体(CoQ_9とCoQ_10)のうちCoQ_9の機能を調べる目的で、前年度に確立したCoQ_9を過剰に含む培養ヒト肝細胞実験系を用いて、CoQ9過剰細胞の酸化ストレス抵抗性について検討した。
HepG2肝癌細胞にCoQ_9リポソーム添加後24時間の細胞をCoQ_9過剰HepG2細胞として使用した。野生型とCoQ_9過剰細胞に脂溶性ラジカル発生剤であるAMVN(200μM)を処理し、3時間後のアポトーシス誘導を検討したところ、CoQ_9過剰細胞ではカスパーゼ-3活性増加の抑制が認められた。アポトーシス刺激としてエトポシドを用いた場合、アポトーシス実行過程で活性酸素が生成されることが知られている。細胞にエトポシド(400μM)処理を行い、6時間後のアポトーシス誘導を検討したところ、野生型に比べてCoQ_9過剰細胞においてカスパーゼ-3活性増加の抑制が認められた。AMVN(200μM)処理後の細胞内還元型グルタチオン(GSH)量を測定したところ、野生型ではGSHが時間依存性に減少したが、CoQ_9過剰細胞ではこのGSH減少が有意に抑制された。以上より、CoQ_9添加は酸化ストレスが関与すると考えられているアポトーシスに対して抵抗性を示すことが明らかになった。

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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