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2007 年度 実績報告書

温度感受性TRP受容体を活性化する食品成分とエネルギー代謝

研究課題

研究課題/領域番号 19580146
研究機関静岡県立大学

研究代表者

渡辺 達夫  静岡県立大学, 食品栄養科学部, 教授 (10210915)

研究分担者 古旗 賢二  城西大学, 薬学部, 准教授 (70275105)
守田 昭仁  静岡県立大学, 食品栄養科学部, 助教 (40239653)
キーワード食品成分 / 生理活性 / エネルギー代謝 / TRP受容体
研究概要

温熱・寒涼性食品から19種類を選び、ヘキサン、酢酸エチル、メタノール抽出物を作成し、分注機能付き蛍光マイクロプレートリーダーであるセルベースワークステーションFlexStationIIを用いてrat TRPV1を異所的に発現させた細胞に対する活性化画分をスクリーニングした。温熱性食品であるネギ属植物、ミョウガ、および寒涼性食品に分類される小麦のヘキサン抽出物に高活性が認められた。小麦ヘキサン画分中の成分の単離・精製をおこない、1-アシルモノグリセロール(MG)が活性成分であることを明らかにした。ネギ属植物のうちタマネギと、ミョウガの活性として1-MGを単離した。ミョウガにはさらに2-MGが活性成分として含まれていた。ついで、1-MGがin vivoでもTRPV1を活性化するかをラット足裏皮下への投与試験から検討し、辛味関連行動を引き起こしたことからin vivoでの活性を明らかにした。また、辛味との相関が知られているラットの目への滴下試験において、1-MGが無辛味であることを確認した。さらに、市販1-MGを用いて、1-MGの構成脂肪酸の種類と活性の関係を調べ、鎖長と不飽和度が活性に影響することを見出した。これらのことから、1-MGはTRPV1を活性化する無辛味食品成分であることが明らかとなった。また、これまでに得ていたヒトTRPA1 cDNAを安定的に発現する細胞系を樹立することができた。次年度はこの細胞を用いて、TRPA1を活性化する食品成分の探索を行う。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (4件)

  • [雑誌論文] Newly synthesized oleylgingerol and oleylshogaol activate TRPV1 Ion channels2007

    • 著者名/発表者名
      A. Morita
    • 雑誌名

      Bioscience, Biotechnology and Biochemistry 71

      ページ: 2304-2307

    • 査読あり
  • [学会発表] Monoacylglycerolsのカプサイシン受容体TRPV1への作用2008

    • 著者名/発表者名
      岩崎有作
    • 学会等名
      日本農芸化学会2008年度大会
    • 発表場所
      名古屋市
    • 年月日
      20080300
  • [学会発表] 食品中のmonoacylglycerolはカプサイシン受容体TRPV1を活性化させる2007

    • 著者名/発表者名
      岩崎有作
    • 学会等名
      第22回日本香辛料研究会
    • 発表場所
      東京都文京区
    • 年月日
      20070900
  • [学会発表] カプサイシン受容体TRPV1を活性化する食品成分2007

    • 著者名/発表者名
      渡辺達夫
    • 学会等名
      日本動物細胞工学会2007年度大会(シンポジウム)
    • 発表場所
      高崎市
    • 年月日
      20070700
  • [学会発表] カプサイシン受容体に作用する食品成分の探索2007

    • 著者名/発表者名
      岩崎有作
    • 学会等名
      第61回日本栄養・食糧学会大会
    • 発表場所
      京都市
    • 年月日
      20070500

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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