研究課題/領域番号 |
19580159
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
上條 隆志 筑波大学, 大学院・生命環境科学研究科, 講師 (10301079)
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研究分担者 |
樋口 広芳 東京大学, 農学生命科学研究科, 教授 (10111486)
加藤 和弘 東京大学, 農学生命科学研究科, 准教授 (60242161)
高橋 俊守 宇都宮大学, 農学部, 准教授 (20396815)
中村 徹 筑波大学, 大学院・生命環境科学研究科, 教授 (60015881)
田村 憲司 筑波大学, 大学院生命環境科学研究科, 准教授 (70211373)
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キーワード | 火山 / 生態系 / 植生回復 / 衛星画像 / 三宅島 / 土壌 / 噴火 / 攪乱 |
研究概要 |
伊豆諸島三宅島の2000年噴火後の生態系の変化を明らかにするために以下の研究を行った。 1.衛星画像解析:三宅島2000年噴火前4時期、噴火後8時期の合計12時期衛星画像データを用いて、2000年噴火後の植生回復過程の評価を行った。その結果、草地として植生が回復する傾向がみられる一方で、火山ガスの影響により、樹木が衰退し、草地に変化する地域がみられることが明らかになった。 2.植生の種組成の変化:2001年から設置した固定調査区において、植生の現地調査を行った。その結果、(1)長期的には樹木が衰退して草地あるいは低木林化していること、(2)オオシマカンスゲやハチジョウススキといった火山ガス耐性のある特定の植物の増加が著しいことなどが明らかとなった。 3.噴火被害地の土壌と植生:植生と土壌の相互関係を明らかにするために、三宅島北西部に標高傾度に沿った3地点の固定調査区を設置し、土壌断面調査、土壌試料のサンプリング、地上部バイオマスの刈取、地下部の堀取、植生調査等を行った。土壌断面の観察の結果、ハチジョウススキの細根が土壌の初期生成過程に重要な役割を果たしていることが示唆された。 4.導入イタチの生息状況調査:再捕獲法によりイタチの生息数調査を行った。 5.甲虫の生息状況調査:トラップ法により調査を行った。衛星データとともに解析することで、噴火後に劇増したと考えられているイズアオドウガネの捕獲数が、噴火被害の著しい地域でより多いことが示された。 6.鳥類の生息状況調査:2001年より継続している調査ルートにおいて鳥類のセンサス調査を行った。
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