研究課題
基盤研究(C)
湿地に生育するフトモモ科樹木の低酸素環境に対する耐性機構の一端を明らかにした。根系だけを溶存酸素の少ない水に沈める湛水条件においても成長のよい樹種では,幹の周皮内に細胞間隙に富む二次通気組織が発達し,大気から取り込まれた酸素が根系内に供給されていることを微小酸素電極を用いた実験により定量的に明らかにした。また全身を水中に沈める沈水条件において成長できる樹種では,細胞間隙に富み形態も異なる異形葉を発達させ,体内でのガス交換を容易にしていることが示された。
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