研究課題
基盤研究(C)
一般的に被食者密度に依存して捕食者密度の増減が生じ,その捕食者の個体群動態には遅れを伴う.しかし,青森県八甲田山系において約10年に一度大発生するブナアオシャチホコ(年1化)とその捕食性天敵であるクロカタビロオサムシ(年1化)の個体群動態は遅れを伴っていない.本研究の結果,遅れを伴わないのは大発生後のクロカタビロオサムシの越冬期における生存率がわずか4.5%と低いこと,越冬期を生存した個体も分散してしまうと考えられること,が明らかとなった.
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