研究課題
基盤研究(C)
歴史時代に噴出した降下テフラ、歴史時代に発生した岩屑流堆積物、洪水堆積物に発達した土壌を対象として、有機炭素蓄積速度を測定した。降下テフラに発達した土壌では0.01~0.05kgC m^<-2>y^<-1>、岩屑流堆積物に発達した土壌では0.003~0.004kgC m^<-2>y^<-1>の値を示し、細粒画分が多い降下テフラの方が1桁大きい蓄積速度を示した。また、日光千手が原において異なる時期に堆積した洪水堆積物に発達した土壌では過去約100年前までの堆積物では0.02~0.04kgC m^<-2>y^<-1>であったが、約300年前ならびに約1300年前の堆積物では0.01kgC m^<-2>y^<-1>以下であった。降下テフラに発達した土壌における有機炭素の蓄積速度は、Schlesinger(1990)がまとめた欧米の氷河後退地や岩屑流堆積地における蓄積速度(最大で約0.01kgC m^<-2>y^<-1>)よりは大きい値を示したが、岩屑流堆積物に発達した土壌では同等の蓄積速度であった。
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Soil Science and Plant Nutrition 56
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日本森林学会北海道支部大会論文集 58
ページ: 89-92
森林立地 51
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関東森林研究 60
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