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2007 年度 実績報告書

FE-SEM本法で細胞壁肥厚の物理構を時系列解析

研究課題

研究課題/領域番号 19580187
研究機関名古屋大学

研究代表者

吉田 正人  名古屋大学, 大学院・生命農学研究科, 准教授 (30242845)

研究分担者 山本 浩之  名古屋大学, 大学院・生命農学研究科, 教授 (50210555)
今井 貴規  名古屋大学, 大学院・生命農学研究科, 准教授 (20252281)
キーワード細胞壁 / 木質 / 材形成
研究概要

原形質内圧の細胞壁成分輸送への作用を解明に向けて,従来に行われている試料調整方法よりも,より無傷な二時壁新生面をFE-SEM抗体法で観察する方法を検討し,その方法として次の成果を得た。
定法では試料採取後,グルタールアルデヒド化学固定を行うことで,タンパク質に架橋構造を構築し,試料の切削時に柔軟な分化中細胞の形態が損なわれないようにしている。しかし,新生面に堆積するし無定形な多糖類はこの操作によって多数が消失していることが分かった。また,柔らかい分化帯は試料切削時にその形が変形してしまうことを抑えるため,試料を凍結して切削するのが定法であるが,無定形な多糖類は凍結と融解によって多数が消失していることが分かった。
これらの結果から,壁成分輸送を解明するための試料調整方法を確立した。それは試料を採取した後直ちに非凍結で緩衝液を用いて湿らせながら切削することである。
堆積した細胞壁成分は互いに絡み合い重合して強固な細胞壁が形成される。細胞壁が強固になるのは,日変動する原形質内圧が形成中の細胞壁を押し固めていることが大きく関与していると予想している。このパッキング作用を調べるため,成育中の樹木苗の原形質内圧を人為的に制御する方法を検討し,以下の結果を得た。
樹木苗を水耕法で生育し,水耕液は密封した容器に入れ,水耕液にコンプレッサーで圧力を加えることで樹木苗に水耕液を過分に吸水させることできた。加圧力を特注した微量調整弁で調整することで,木部ポテンシャルとして計測される内樹皮接線ひずみを人為制御できるようになった。これにより,原形質内圧によるパッキング作用の解明に向けての実験方法の1つを確立した。

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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