研究概要 |
日本では国産材の利用が進まず、利用されないことが森林の荒廃を招き、炭素固定能を低下させる傾向にある。国産材の需要低迷の一因として乾燥問題があり、木材を乾燥する際に生じる割れの発生挙動をアーティファクトの影響なく、細胞レベルで経時的に可視化する方法の開発は、今後ますます高品質な乾燥材が求められる中で極めて重要である。 本研究では,試料の含水状態に左右されずに観察可能な共焦点レーザ顕微鏡の利点に着目し,木材ブロック試料を設置する雰囲気の環境制御法を確立することで,乾燥に伴う割れの発生挙動を3次元的な細胞レベルの変化に時間軸を加えて4次元的に可視化する方法の開発を目指す。
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