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2007 年度 実績報告書

海産魚のウイルス性出血性敗血症の予防免疫に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 19580204
研究機関三重大学

研究代表者

一色 正  三重大学, 大学院・生物資源学研究科, 准教授 (30378319)

研究分担者 北村 真一  愛媛大学, 沿岸環境科学研究センター, 准教授 (40448379)
キーワード水産学 / 魚病学 / ウィルス / ワクチン / ウイルス性出血性敗血症
研究概要

本年度の研究は海産魚のウイルス性出血性敗血症(VHS)の予防に有効であり,かつ実用化できるワクチンの開発に繋がる基礎的知見を得ることを目的に行った。
供試ウイルス株には,わが国で養殖ヒラメから分離したVHSウイルス標準株KRRV-9822を使用し,DNAワクチン,サブユニットワクチンおよびホルマリン不活化ワクチン用抗原とした。DNAワクチンの作製はBryon et.al.(2005)に従った。サブユニットワクチンの作製では,まずウイルスゲノムRNAからcDNA合成キットを用いてcDNAを作製した。次に遺伝子データベースに基づき供試ウイルス株の標的遺伝子増幅用プライマーを設計し,増幅した当該遺伝子をベクターに組み込み,大腸菌にトランスフォーム後,プラスミド抽出し,制限酵素で消化したのち,当該遺伝子を切り出した。そして,同様の酵素処理後,各種ベクターに組み込んだ。なお,標的遺伝子の発現はSDS-PAGEにより確認した。ホルマリン不活化ワクチンの作製は定法に従い,FHM細胞で培養したウイルス液をホルマリンで不活化して行った。
実験供試魚種であるヒラメとタケノコメバルのVHSウイルスに対する感受性を検討した結果,タケノコメバルはヒラメに比べて顕著に高いウイルス感受性を示すことが確認され,それぞれの魚種を用にたワクチンの感染防御効果判定試験で設定する攻撃ウイルス感染価が判明した。
DNAワクチンを注射投与したヒラメについてVHSウイルスによる攻撃試験を行った結果,ワクチン投与群(試験群)と対照群との間で累積死亡率に有意差が認められず,DNAワクチンの投与による感染防御効果は確認されなかった。

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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