研究課題/領域番号 |
19580224
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研究機関 | 国立極地研究所 |
研究代表者 |
内藤 靖彦 国立極地研究所, 名誉教授 (80017087)
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研究分担者 |
小島 隆人 日本大学, 物質構造科学研究所, 准教授 (60205383)
加藤 明子 国立極地研究所, 研究教育系, 助教 (80261121)
高橋 晃周 国立極地研究所, 研究教育系, 准教授 (40413918)
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キーワード | バイオロギング / 魚類ハビタート / 加速度ロガー / 画像ロガー / 捕食行動 / 表層性魚類 |
研究概要 |
本研究は魚類のハビタートの利用に関しての基礎情報を実際の観測により得ることを目的としているが、信頼性の高いデータを得るには観測システムの更なる向上が必要であった。平成19年度は予備的研究として、(1)魚類装着システム(データロガー、切り離しタイマー)の一層の小型化を行ない、(2)それを用いての予備実験を行なった。システムの小型化は、表層性の魚類に装着するには大きさに難があるため、さらなる小型化が必要であった。小型化可能な部分は多くないが、加速度データロガーおよび切り離しタイマーについてさらなる小型化が期待できるため、これについて徹底的に小型化をはかった。その結果、他に類を見ない加速度マイクロデータロガー(3軸加速度、水深、水温、径12mm、長さ45mm)および微小切り離しタイマー(径8mm、長さ20mm)の開発に成功した。これらおよび既にほぼ開発が終了した高画質画像ロガー(径22mm、長さ130mm、12000枚撮影)を使用しての予備実験を各種の動物で行なった。画像ロガー実験はシイラ延縄漁具に装着し出現魚種の自動撮影を行い、シイラ、イワシ、イカ、カワハギなど魚類、クラゲなどが豊富な表層性生物群が確認された。また、画像から海表面のウネリの方向や移動するイワシの遊泳方向なども画像情報から知ることが出来た。小型加速度ロガーを動物の下顎に装着することにより捕食行動をモニターすることに成功した。実験は飼育環境下でアザラシ、ウミガメで行ない計測に成功した。さらにウミガメでは呼吸活動もモニターすることに成功した。今後は魚類などに応用が期待される結果を得た
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