研究課題/領域番号 |
19580242
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
茂野 隆一 筑波大学, 大学院・生命環境科学研究科, 教授 (60292512)
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研究分担者 |
首藤 久人 筑波大学, 大学院・生命環境科学研究科, 講師 (40292792)
氏家 清和 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教 (30401714)
田口 光弘 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構, 中央農業総合研究センター, 研究員 (90391424)
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キーワード | アグリビジネス / 納豆 / 産業組織 / 製品戦略 |
研究概要 |
納豆における製品差別化の手段と近年の傾向を明らかにした。納豆における製品差別化の手段は、(1)原料大豆にこだわる、(2)「タレ」等の添付品を工夫する、(3)栄養成分や「におわない」などの化学的機能性を付加・増強する、(4)納豆を作る際の製法にこだわるといった4つが主たるものであり、最近は特に(2)と(3)による差別化が上位メーカーの中で盛んに行われている。上位メーカーはこれら4つの手段を満遍なく用いて幅広く商品を供給し、多くの消費者ニーズに応えている。 一方で中小メーカーは製品数を絞り、そして上位との差別化を達成するために、地場産大豆を用いた商品や、タレにその土地ならではの素材を用いた商品を販売するなど、(1)や(2)の手段による製品開発に力を入れている。 このように上位と中小とで製品ラインナップは大きく異なり、さらに上位と中小それぞれのグループにおいても、他社との差別化のために企業間で製品ラインナップは異なるわけだが、第2節においては、製品ラインナップの類似性から見た企業間の競合関係を分析し、どのような製品ラインナップの中小メーカーが、他社との差別化を達成しリピーターを獲得しているのかを解明した。
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