研究課題/領域番号 |
19580242
|
研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
茂野 隆一 筑波大学, 大学院・生命環境科学研究科, 教授 (60292512)
|
研究分担者 |
首藤 久人 筑波大学, 大学院・生命環境科学研究科, 准教授 (40292792)
氏家 清和 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教 (30401714)
田口 光弘 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構, 中央農業総合研究センター, 研究員 (90391424)
|
キーワード | アグリビジネス / 産業組織 / 納豆 / 製品戦略 |
研究概要 |
納豆の消費構造を概観した上で、輸入大豆納豆1商品と国産大豆納豆2商品を取り上げ、価格水準が変化した時に販売個数がどのように変化するのかについて分析を行った。分析結果から次の3つの仮説を導出した。 (1)東京(葛西店)の消費者について:国産大豆納豆についてはその価格帯によらず一定のリピーターが付いており、販売個数は安定している。しかし、「北海道ミニ3」のような輸入大豆納豆とあまり価格差がない商品が、3パック100円近くになっても販売個数が増えないことから、買い物時に国産大豆納豆に注意を払っている消費者とそうでない消費者とが完全に分離されている可能性がある。 (2)大阪(南千里店)の消費者について:東京の消費者と異なり、国産大豆納豆が100円を下回った時には販売個数は大幅に増えており、普段国産大豆納豆を購入していなくても売り揚では国産大豆納豆にも注意を払っていると考えられる。 (3)量販店の納豆売り場では、低価格の輸入大豆納豆が下段、国産大豆納豆は上・中段に陳列されることが多い。そのため、(1)と(2)の考察を踏まえれば、東京の消費者は目当ての納豆がある段を注視するが他の段にはあまり注意を払わず、大阪の消費者は上段から下段まで-通り見て、普段購入する価格帯(例えば3パック100円)にある商品を探し、その価格帯の中から購入する商品を決定するものと考えられる。
|