研究課題/領域番号 |
19580242
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
茂野 隆一 筑波大学, 大学院・生命環境科学研究科, 教授 (60292512)
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研究分担者 |
首藤 久人 筑波大学, 大学院・生命環境科学研究科, 准教授 (40292792)
氏家 清和 筑波大学, 大学院・生命環境科学研究科, 助教 (30401714)
田口 光弘 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構, 中央農業総合研究センター, 研究員 (90391424)
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キーワード | アグリビジネス / 産業組織 / 納豆 / 製品戦略 |
研究概要 |
今年度は、消費者の食品に対して抱くロイヤリティを明らかにすることによって、研究開発による新製品の開発が及ぼす影響に関する基礎的知見を得ることを試みた。具体的にはトマト、きゅうり、米を対象に、特定の生産者の商品をひいきにして継続的に購入する消費者のロイヤルティ行動が、各品目でどの程度観察されるのかを、農産物直売所で収集された顧客ID付きPOSデータより測定した。その結果、きゆうりに比べ、トマトと米で多くのロイヤルティ行動が観察された。このような結果は、トマトについては、生産者間で味のばらつきが大きく、期待外れの商品を選択する確率が高い(購買リスクが高い)ため、また米については、単価が高く、1回購入した商品を数週間以上食べ続けることになるので、購入した商品が期待外れの品質だった場合の金銭的損失と被る不満足が大きい(商品リスクが高い)ため、もたらされたと考えられる。一方で、きゅうりは、他の2品目に比べ、購買リスクも商品リスクも低いため、相対的にロイヤルティ行動があまり観察されなかったと考えられる。今後の課題としては、対象品目を増やし、商品単価や購入後の消費期間、生産者間での味のばらつきが、食品におけるロイヤルティ行動の発現をどの程度規定しているのかを解明する必要がある。
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