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2008 年度 実績報告書

農業用廃プラスチック適正処理に関わる処理業者の経営管理と役割

研究課題

研究課題/領域番号 19580246
研究機関名古屋大学

研究代表者

竹谷 裕之  名古屋大学, 大学院・生命農学研究科, 教授 (10023491)

キーワード環境調和型農林水産 / 農業廃プラ / 廃棄物再資源化 / 再生処理業者 / 再生資源貿易
研究概要

農業廃プラの適正処理に関わる中間・最終処理業者の施設運営と経営強化,並びに中間処理されたプラスチックの輸出・再生品市場・静脈産業の確立の解明に向け、(1)宮崎県及び鹿児島県において、長年回収中間処理に当たってきた業者のK、M、Sを調査し、世界同時不況による中国等の海外市場が急収縮するなか、廃農ビ資材の回収量・品目構成・分別レベル、並びに処理料や販売動向について聞き取りを行い特徴を把握した。また(2)熊本県で新規参入し急速に地歩を固めてきたCA社について再度調査し、世界同時不況下の回収、経営、販売動向について聞き取りし、その特質と問題点を解析した。さらに(3)廃農ビ処理業から撤退を表明した栃木県のF社を聞き取りし、行き詰まりの要因を分析した。(4)廃農ポリ等の処理業者について、特に数年前、廃農ポリのマテリアルリサイクルの技術開発に成功し実用化を進めてきたH社の農業用廃プラ処理業務の展開について世界同時不況下の実態について解析し,合委託加工方式が,現在廃棄物処理事業とされている農業用廃プラ処理を資源再生事業に転換させる契機になるかどうか,引き続き検討した。(5)廃農ポリ処理を主とする三セク方式の山梨県農業用廃プラスチック処理センターにおける加工処理施設の稼働状態と処理形態転換の実態と要因について調査し解析した。
これらを通じ、処理業者の動向に強く影響を与える要因として、需要拡大期と需要収縮期における農業用廃プラ回収における競争構造の具体像、並びに需要拡大期にはブレークスルー型イノベーションを実現した処理業者でも破壊型イノベーションの業者に負けていき、需要収縮期には破壊型イノベーションの業者が撤退し、農業廃プラ処理の担い手が不安定化している実態とそのメカニズムを解明し、その改善策を提示した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 園芸大産地の廃プラ回収に見る競争原理と処理業者2008

    • 著者名/発表者名
      竹谷裕之
    • 雑誌名

      農業市場研究 17(1)

      ページ: 86-92

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 農業廃プラの適正処理に関わる「その他処理」問題2008

    • 著者名/発表者名
      竹谷裕之
    • 雑誌名

      2008年度日本農業経済学会論文集

      ページ: 265-271

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 農業廃プラ処理技術革新による資源循環と処理会社の経営展開-東北地域H社を素材にして.2008

    • 著者名/発表者名
      竹谷裕之
    • 雑誌名

      農業経営研究 46(1)

      ページ: 144-149

    • 査読あり
  • [学会発表] Recycling of waste agricultural plastics by technological innovation and its managerial development : A case study of the corporation H in Tohoku region2008

    • 著者名/発表者名
      竹谷裕之
    • 学会等名
      The Third Tripartite International Symposium on Recycling of Waste Agricultural Plastic Film
    • 発表場所
      Jingju、Korea
    • 年月日
      2008-05-15

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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