初年目は、集落営農組織統合の類型化を実施し、作業・生産単位の経済性追求型、販売単位の経済性追求型、集落ぐるみ組織の維持存続型を抽出した。2年目は、組織の経済性に影響する組織戦略を分析し、農地集積ベースの競争優位戦略と、地域の人材やノウハウ等のナレッジを活用するコミュニティベースの競争優位戦略を明らかにした。最終年は、合併前後の情報ネットワークを分析し、構成員の情報収集の単位は集落のまま、管理の単位が大規模化するため、両者のミスマッチを埋める仕組みが重要なことをネットワーク論的視点から明らかにした。
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