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2007 年度 実績報告書

近自然水路工法と生態系保護区を組み合わせたミチゲーション手法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 19580287
研究機関富山県立大学短期大学部

研究代表者

広瀬 慎一  富山県立大学短期大学部, 教授 (80181204)

キーワード近自然工法 / トミヨ / 水草 / 流速 / 湧水
研究概要

1.玄手川本川の近自然工法について
(1)植生:水路底面積に占める水草面積の割合(植被率)は、施工前は67%であった。施工後6年目で72%となりその後この極相状態を保っている。11年目の2007年は76.2%であった。
(2)トミヨ:保護調査による水草当りの生息密度は、施工前2.3匹/m^2であったが、施工後8年間は0.2〜3.0匹/m^2と変動している。8年目の2007年は1.7匹/m^2であった。
(3)堆砂:2001〜2007年にわたる堆砂深調査の結果、平均堆砂深は1〜2cmであった。
(4)流速分布:水路断面の流速分布を2004〜2007年にわたり観測した結果、全水草内の平均流速は、水の平均流速のほぼ0.3倍であることが明らかとなった。
2.玄手川生態系保護区について
(1)トミヨ:開放領域におけるマーキング法を用いてトミヨの水草当りの推定生息密度を求めたところ、施工翌年の2001〜2004年の間2.6〜5.9匹/m^2で、施工前2.3匹/m^2の約1.6倍であった。施工後7年目の2007年は34.6匹/m^2と大幅に増えていた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 近自然水路工法における堆砂と植生の再生2008

    • 著者名/発表者名
      広瀬 慎一
    • 雑誌名

      富山県立大学紀要 18

      ページ: 84-90

  • [学会発表] 近自然水路工法施工後の堆砂と植生2007

    • 著者名/発表者名
      北川 祐紀
    • 学会等名
      農業農村工学会京都支部講演会
    • 発表場所
      和歌山市
    • 年月日
      2007-11-08
  • [学会発表] Restoration of Punitions sinensis,locally called Tomiyo,in the eco-conservation area of the Gente River2007

    • 著者名/発表者名
      HIROSE Shinichi
    • 学会等名
      USCID 4th International Conference
    • 発表場所
      Sacramento
    • 年月日
      2007-10-05

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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