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2008 年度 実績報告書

水管理による植物苗の中長期保存に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 19580300
研究機関日本大学

研究代表者

宮本 眞吾  日本大学, 生物資源科学部, 准教授 (20174211)

キーワード水ストレス / LED / 光合成速度 / 苗の保存
研究概要

LEDの色配合比を赤:青=1:1,2:1,1:2の3種類を用いて,トマト苗に水ストレスを与えた状態で生育させた場合,トマトの生長に違いが表れた。水ストレスだけを与えた場合は,およそ25日ほど貯蔵しても苗の生長量は20mmくらいであったが,本葉の枚数はあまり制御できず,はじめの状態から4〜5枚ほど新しく出てきていた。しかし,水ストレスに加えて色を違えて保存を行った場合は,大きさは30mmほど生長したが,本葉の数は2〜3枚ほど新しく出現するにとどまっていた。これは,トマト苗が本葉の数で7枚〜8枚ほどの所に花を着生することから,大変重要なことである。つまり,水ストレスだけを与えた場合は,花芽が生育し始める本葉の枚数に達しており,その時点で強い水ストレスを与えると,花の着生に大きく影響し,株によっては花が着生しないものも存在した。また,水ストレスをかけた場合の色配合ごとに生長量を比較すると,赤:青=1:2と赤:青=2:1の間には,常時光照射の場合で5%有意水準で有意差が存在し,12時間の日長照射の場合では,1%で有意差が認められた。このように,水ストレスをかけた状態で,照射する光の波長を制御して苗を保存することにより,およそ4週間ほどは,十分苗の良い状態を保ったままで苗として保持できることが分かった。また,光合成速度を計測する,と日長制御の苗ほどその速度は速くなり,常時照射のおよそ4倍に達することが分かった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] LEDを利用したトマト苗の生長制御に関する研究2008

    • 著者名/発表者名
      宮本眞吾
    • 学会等名
      農業施設学会
    • 発表場所
      筑波大学
    • 年月日
      20080800

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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