研究概要 |
キジ目ナンベイウズラ科に分類される新世界ウズラであるコリンウズラ(Colinus virginianus)とキジ目キジ科に分類される旧世界ウズラであるヒメウズラ(Coturnix chinensis)とニホンウズラ(Coturnix japonica)を広くライフサイエンスのため及び発生工学研究用の実験動物として開発・確立することを目的とする。実験動物の開発を行う場合,最も重要なことは,その種の全発生過程の解明,繁殖の統御,遺伝的特製の把握,ならびに遺伝的プロファイルの明らかな系統の造成である。本研究では(1)胚の全発生段階表を作成して,それぞれの動物種の発生段階が基準となっているニワトリ胚発生段階との対比が容易にできるようにする。(2)クローズドコロニーの作出,系統造成をして,広く研究者が使用できるようにする。(3)胚培養法の開発と確立をして,広く発生工学・遺伝子工学研究に用いることができるようにする。(4)始原生殖細胞の異属及び異種間移植による発現の追跡を試み,導入細胞の系譜追跡,減数分裂,配偶子形成の分化過程を調べる。(5)染色体を比較する。
|