ストレス緩和に伴う生理活性物質の変動解析による鶏の快適さの評価

2008 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 19580312
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 畜産学・草地学
• 研究機関: 広島大学
• 研究代表者: 豊後 貴嗣 広島大学, 大学院・生物圏科学研究科, 教授 (40325361)
• 研究期間 (年度): 2007 – 2008
• キーワード: 家畜福祉

研究概要

摂食行動調節と生理活性物質との関係から情動状態の把握の可能性を検討した。その結果、間脳遺伝子発現量および血液性状の変化からストレス刺激の種類あるいはその強度を評価できること、終脳ドーパミン濃度の左右差が情動指標となる可能性が示唆された。また、これら変化と行動等表現型との関係がさらに明らかになった場合は家畜のストレス状態の評価が容易になるものと考えられた。

研究成果

• [雑誌論文] Mu-Opioid receptor agonist diminished POMC gene expression and anorexia by central insulin in neonatal chicks (2008)
  • 著者名/発表者名: Shiraishi, J.-i., Yanagita, K., Fujita, M. and Bungo, T.
  • 雑誌名: Neuroscience Letters 439 ページ: 227-229
  • 査読あり
• [雑誌論文] Effects of N-terminal fragments of b-endorphin on feeding in chicks (2008)
  • 著者名/発表者名: Yanagita, K., Shiraishi, J.-i., Fujita, M. and Bungo, T.
  • 雑誌名: Neuroscience Letters 442 ページ: 140-142
  • 査読あり
• [学会発表] 産卵鶏における中枢モノアミン濃度と情動行動との関係 (2009)
  • 著者名/発表者名: 松浦真紀・吉田菜美・柳田光一・豊後貴嗣
  • 学会等名: 日本家禽学会春季大会
  • 発表場所: 藤沢市
  • 年月日: 2009-03-28
• [学会発表] コルチコステロン投与がニワトリヒナ中枢の遺伝子発現に及ぼす影響 (2008)
  • 著者名/発表者名: 柳田光一・白石純一・田原有紀・西川文也・豊後貴嗣
  • 学会等名: 第33回日本鳥類内分泌研究会
  • 発表場所: 草津市
  • 年月日: 2008-11-14
• [学会発表] ストレス負荷がニワトリヒナの間脳遺伝子発現および血液性状に及ぼす影響 (2008)
  • 著者名/発表者名: 柳田光一・白石純一・藤田正範・豊後貴嗣
  • 学会等名: 日本家禽学会春季大会
  • 発表場所: 水戸市
  • 年月日: 2008-03-28
• [学会発表] ストレス負荷がヒナの血液性状と間脳NPYおよびCRFmRNA発現に及ぼす影響 (2007)
  • 著者名/発表者名: 柳田光一・白石純一・豊後貴嗣・藤田正範
  • 学会等名: 第32回日本鳥類内分泌研究会
  • 発表場所: 高松市
  • 年月日: 2007-11-16
• [学会発表] 産卵鶏および肉用鶏ヒナにおける中枢インスリン介在性摂食調節機構の相違 (2007)
  • 著者名/発表者名: 白石純一・柳田光一・藤田正範・豊後貴嗣
  • 学会等名: 日本家禽学会秋季大会
  • 発表場所: 岡山市
  • 年月日: 2007-09-29