研究課題/領域番号 |
19580317
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研究機関 | 日本獣医生命科学大学 |
研究代表者 |
板橋 久雄 日本獣医生命科学大学, 応用生命科学部, 客員教授 (00280991)
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研究分担者 |
木村 信煕 日本獣医生命科学大学, 応用生命科学部, 教授 (00350174)
撫 年浩 日本獣医生命科学大学, 応用生命科学部, 講師 (60434148)
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キーワード | セルロース / セロオリゴ棟 / ルーメン / メタン / 消化率 / プロトゾア / 飼料イネ |
研究概要 |
トールフェスク乾草+濃厚飼料、または飼料イネサイレージ+濃厚飼料を給与した育成牛にセロビオースを飼料の2%添加し、飼料成分の消化率を測定した。いずれの飼料給与でも、乾物、繊維(NDF、ADF)、CPの消化率は約10%高まった。また、セロビオース添加により、ルーメン液の揮発性脂肪酸(VFA)濃度は高まり、VFAの中で酢酸の比率が高まり、プロピオン酸の比率は低下した。アンモニア-濃度は低下したが、プロトゾア数は変化しなかった。 さらに、飼料へのセロビオース添加が繊維の消化に及ぼす効果について、細胞壁組成の変化から検討した。セロビオース添加により、細胞壁炭水化物組成やリグニンの変化は顕著ではなかったが、乾物消化率の向上は添加により活性化されたルーメン微生物による植物組織の非選択的な分解に基づくものであり、特定の組織の選択的な分解が促進されたことによるものではないと考察した。
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