研究課題
(1)Pit-1α、Pit-1w/γのプロラクチン遺伝子への結合検定:Pit-1α、Pit-1w/γそれぞれをプロラクチン転写調節領域の予想結合配列部位において作成したオリゴヌクレオチドとインキュベートし、結合性の検定を行ったところ、結合性を有する事が確認された。(2)Pit-1α、Pit-1w/γ存在下における鳥類PRL及びGH遺伝子のレポーターアッセイ:Pit-1α、Pit-1w/γcDNAをほ乳類細胞における発現ベクターに組み換え、昨年構築したPRLプロモーターを組み込んだレポーターアッセイベクターとほ乳類細胞に同時導入し、発現誘起効果の検定を行った。本実験では、Pit-1αを導入した際には既にシチメンチョウの初代培養において報告されているようにPRLプロモーターの誘導が確認されたが、Pit-1w/γにおいては非常に弱く増加する傾向が見られるものの、統計的には有為な差は認められなかった。(3)キジ科鳥類のPRLプロモータークローニング:キジ科鳥類の発現共通性を検討するために、ニワトリにおける転写開始領域より約3800塩基上流までのプロモーターをクローニングした。この結果、キジ科鳥類では非常に強く構造が保存されている事が明らかになった。(4)シチメンチョウGHプロモーターのルシフェラーゼアッセイ:シチメンチョウGHプロモーターを有するベクターをGH3細胞に導入し、ルシフェラーゼアッセイを行ったところ、予想Pit-1結合領域を有するプロモーターではルシフェラーゼ活性の増加が確認された。このことから、PRLと同様の機構が考えられた。
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