研究課題
基盤研究(C)
潜在精巣は精巣の下降が不完全で、腹腔ないし鼠径部に停留する疾患であり、イヌに多発する。本疾患の多くは遺伝する傾向があると報告されているが、イヌの潜在精巣の原因あるいはマーカー遺伝子を同定した報告は、見当たらない。本疾患に罹患した男性の一部では、エストロジェン受容体α(ESR1)の一部に一塩基多型(SNP)の組み合わせ配列(ハプロタイプ)がみられ、このハプロタイプは正常男性には見られないことが報告されている。本研究では、潜在精巣を発症したイヌにおいて、ESR1などの、精巣下降に影響を及ぼす因子の遺伝子の塩基配列を解析し、正常犬との比較を行い、それらの原因・マーカー遺伝子を探索する。潜在精巣犬および正常犬のサンプルのゲノムDNAから、候補因子の遺伝子の一塩基多型(SNP)の部位をPCR法で増幅し、発症個体と正常個体の塩基配列を比較して、本疾患の原因・マーカー遺伝子の同定を試みる。
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Theriogenology 73
ページ: 36-47
Journal of Reproduction and Development 73(印刷中)
Theriogenology 71
ページ: 560-567