研究課題
基盤研究(C)
インド・タミルナードゥ州を対象に、農業生産と水資源利用の長期傾向分析を行うとともに、聞き取り調査を元に利害関係者と水資源の関係を内含したモデルを作成した。80年代以降の市場発達に伴い、農民は収益性の高い作目を選択していたが、その結果、水需給が逼迫し、流域内部での格差が拡大していることが示された。上流における井戸灌漑の拡大はため池灌漑システムを流れる水量を激減させたため、各種機関によるため池灌漑支援が受益地農民の生活向上に与える効果は限定的であると考えられた。
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