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2008 年度 実績報告書

バイオマス系繊維最外表面の化学修飾による被服用繊維適性の開発

研究課題

研究課題/領域番号 19580385
研究機関東京家政大学

研究代表者

飯塚 尭介  東京家政大学, 家政学部, 教授 (30012074)

キーワード植物系繊維資源 / バイオマス / 表面処理 / KESシステム / 風合い特性 / 角質化 / TEMPO酸化 / 衣料用繊維
研究概要

本研究では、植物系繊維資源の表面の選択的化学処理を行うことによって、衣料用繊維資源としての新たな適性を付与することを目的としている。本年度は、対象として綿布に加えて麻布を取り上げ、主として、そのTEMPO酸化処理による性状の変化について検討した。前年度に実施した酸化処理条件についての検討の結果、綿布の強度的性質の劣化は生じるものの、それが顕著にならない程度の温和な処理条件を見出すことが出来た。また、TEMPO酸化処理に引き続いて還元処理を行うことによって、酸化処理による強度低下を著しく軽減しうることが明らかとなった。また、同様の二段処理を麻布に対して適用したところ、軽度の強度低下は認められたものの、麻の風合いを一層強化した、新たな風合いの布を得ることが出来た。
TEMPO酸化反応を布の最外表面に一層限定的に進行させることを目的として、有機溶剤・緩衝液混合系による処理についても検討を行った。その結果から、最適条件の確立には至っていないものの、今後処理条件の検討を進めることによって、所期の目的を達成することが可能であると判断している。これについては平成21年度に集中的に検討を進める予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] TEMPO酸化による綿布の化学的改質の試み2009

    • 著者名/発表者名
      趙 栄淑
    • 雑誌名

      繊維学会誌 65

      ページ: 146-149

    • 査読あり
  • [学会発表] 麻布のTEMPO酸化が布の風合いに及ぼす影響について2009

    • 著者名/発表者名
      趙栄淑
    • 学会等名
      繊維学会
    • 発表場所
      タワーホール船堀、東京
    • 年月日
      2009-06-10

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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