研究概要 |
本研究は,九重・阿蘇地域に固有で絶滅が危惧されている草原性チョウ類とそこに自生する植物を保全することを目的として,次の5項目の解明に取り組んだ.(1)希少な草原性チョウ類の生息地の植生と放牧の関係の解明.(2)希少な草原性チョウ類13種の生息状況の解明.(3)草原性チョウ類相を解明し64種のチョウの生息状況を確認.(4)放牧など牧野管理が草原性チョウ類に及ぼす影響の解明.(5)草原の昆虫相を調査し,食糞性コガネムシ相,ハエ相を解明しその重要性を指摘した.これらの結果は,放牧が希少な動植物の保全に重要であることを示している.
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