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2007 年度 実績報告書

心血管イベントを抑制する機能性食品素材の探索

研究課題

研究課題/領域番号 19589002
研究種目

特別研究促進費

研究機関山口大学

研究代表者

加治屋 勝子  山口大学, 大学院・医学系研究科, 助教 (00379942)

キーワード心血管イベント / 機能性食品素材 / 高脂血症 / コレステロール / リボソーム / 膜ドメイン / シグナル伝達 / 血管攣縮
研究概要

申請者らは、致死的な心血管イベントを引き起こす血管攣縮の原因分子としてスフィンゴシルポスホリルコリン(SPC)、さらに血管攣縮の特異的阻害物質としてエイコサペンタエン酸(EPA)を見出した。本研究では、血管攣縮に対するEPAの作用機構と、シグナル伝達の反応の場と考えられる細胞膜上ドメイン「膜ラフト」との関連性を解明し、血管攣縮を特異的に抑制する機能性食品素材を探索することを目標としている。
平成19年度は、(1)新規血管攣縮抑制物質の探索、(2)EPAの構造活性相関の検討、(3)分子間相互作用解析の実験システムの確立を行った。
結果(1)新規血管攣縮抑制物質の探索:申請者らが開発した血管異常収縮アッセイシステムにより、種々の食品素材から機能性物質の探索を行ったところ、海産物から抽出した新規成分に血管攣縮を抑制する傾向があることを明らかにした。
結果(2)EPAの構造活性相関の検討:EPA関連物質の機能的部分構造を明らかにするため、化学構造描画プログラムにより三次元モデルのシミュレーションを行った。その結果、立体構造の違いにより脂質二重膜への親和性が異なることが示唆された。
結果(3)分子間相互作用解析の実験システムの確立:脂質膜に対する分子間相互作用解析に向けて、モデル膜の改良、センサーチップへの固定化法および再生方法の検討、ブロッキング剤の検討、感度の向上等を行い、実験システムを確立した。特に、膜ラフト組成を有するハイブリッドリポソームの作製は、血管攣縮のシグナル伝達機構を解明するにあたり必須であるが、その脆弱性が懸念されていた。そのため、ハイブリッドリポソームに改良を加え、構造の安定化を図った。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008 2007

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] High affinity of sphingosylphosphorylcholine (SPC) for membrane rafts leading to abnormal vascular contraction.2008

    • 著者名/発表者名
      Katsuko Kajiya
    • 学会等名
      第85回日本生理学会
    • 発表場所
      京王プラザホテル東京
    • 年月日
      2008-03-27
  • [学会発表] 血管平滑筋のスフィンゴシルホスホリルコリン(SPC)誘導異常収縮における膜ラフトの役割2007

    • 著者名/発表者名
      加治屋勝子
    • 学会等名
      第59回日本生理学会中国四国地方会
    • 発表場所
      徳島大学
    • 年月日
      2007-11-10

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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