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2007 年度 実績報告書

機能性化合物の溶液・固体NMR法による分子間構造解析

研究課題

研究課題/領域番号 19590002
研究機関千葉大学

研究代表者

関 宏子  千葉大学, 分析センター, 准教授 (60114245)

研究分担者 熊本 卓哉  千葉大学, 大学院・薬学研究院, 講師 (50292678)
キーワード機能性化合物 / 固体NMR / 分子間相亙作用 / CP-MAS / 水素結合
研究概要

これまでに合成を行ってきたビスグアニジン型塩基について、その構造について密度汎関数法を用いた理論計算を行った。さらに,これらについて詳細なアプローチを行い,プロトンスポンジなどの既存の強塩基と比較して,より強い塩基性を有することを示唆する結果を得た(論文2)。一方,酸性分としてカルボン酸以外のリン酸やヒ酸などの無機酸に対するオルトビスグアニジノベンゼンとの相互作用について知見を得るために,ポリマーに固定化したビスグアニジンを新たに合成し,これらについての各種酸性分の取り込み実験を行ったところ,期待したとおりヒ酸などの酸性分と効果的に結合することを明らかにし,東南アジア等で問題になっているヒ酸中毒の解決の糸口を見出した(学会等で発表)。その他,光学活性なグアニジンを用いた不斉反応を検討した。特に,これまでに開発してきたキラルグアニジンのベンゼン環上にメチル基を導入したトルイル型キラルグアニジンを用いた場合,イミノ酢酸エステルとアクリル酸エチルとのMichael付加反応において,既存のグアニジンと比較して反応の加速がが見られた。このことについて,学会発表,および論文発表(論文3)を行った。さらに,オルトビスグアニジノベンゼン(BG)と安息香酸(BA)の複合体(1:1,1:2,1:3,1:4)を合成し,これら複合体の高分解能NMR ECA-600(4mmCP-MSプローブ)を用いて測定を始めた。詳細は,平成20年度引き続き行う予定である。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] Optical Resolution of (±)-1,2-Bis(2-methylpheny1)ethylene-1,2-diamine as a Chiral Framework for 2-Iminoimidazolidine with 2-Methylphenyl Pelldant and the Guanidme-Catalyzed Asymmethc Midhael Reaction of tert-Butl Dihenyliminoacetate and Ethyl Acrylate2008

    • 著者名/発表者名
      A.Ryoda
    • 雑誌名

      J.Org.Chem 73

      ページ: 133-141

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Total synthesis of (±)-methyl-kinamyein C2007

    • 著者名/発表者名
      T.Kumamoto
    • 雑誌名

      Tetrahedron 63

      ページ: 5189-5199

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Quantum-Chemical Study of 1,2-Bis(dimethylethylene-guanidino)benzenes2007

    • 著者名/発表者名
      D.Margetic
    • 雑誌名

      Heterocycles 71

      ページ: 2639-2658

    • 査読あり
  • [学会発表] 光学活性グアニジンを用いる不斉マイケル反応2007

    • 著者名/発表者名
      熊本卓哉
    • 学会等名
      第37回複素環化学討論会
    • 発表場所
      長野
    • 年月日
      20071100
  • [学会発表] Enantioselective Midlael Reactions Catalyzed by Chiral Guanidines2007

    • 著者名/発表者名
      熊本 卓哉
    • 学会等名
      International Conference on Asymmetric Organocatalysis
    • 発表場所
      大津
    • 年月日
      20070528-29
  • [学会発表] 水質浄化を指向したグアニジン型機能性触媒の開発:有機化学をベースとした環境問題への挑戦2007

    • 著者名/発表者名
      須田 幸司
    • 学会等名
      第33回反応と合成の進歩シンポジウム
    • 発表場所
      長崎
    • 年月日
      2007-11-05

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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