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2007 年度 実績報告書

芳香環の環拡大反応を鍵反応とする7員環縮合複素環化合物の新規構築法

研究課題

研究課題/領域番号 19590009
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

青山 豊彦  名古屋市立大学, 大学院・薬学研究科, 教授 (80080191)

キーワードトリメチルシリルジアゾメタン / Buchner反応 / 2-アザアズレン / 2-ジアゾ-2-トリメチルシリルエタノール / ピラゾール
研究概要

1)すでにトリメチルシリルジアゾメタン(TMSCHN_2)とアシルイソシアナートを反応させると4-トリメチルシロキシオキサゾールが好収率で得られることを明らかにしている。しかしチオベンゾイルイソシアナートとの反応では反応経路が異なり、チオベンゾイルイソシアナートと2当量のトリメチルシリルジアゾメタンが反応したジアゾケトン体が得られることを見出した.このジアゾケトン体はBuchner反応のよい基質であると考えられるため、Rh触媒下Buchner反応を検討したところ、反応は円滑に進行し、好収率で2-アザアズレンへ変換できることを見出し、その一般構築法を確立した。2-アザアズレン骨格を構築する効率的な合成法はほとんど知られていない。本合成法はトリメチルシリルジアゾメタンを用いることにより初めて達成される特色の有る方法論である。しかも効率よく、かつ短工程で2-アザアズレン骨格を構築できる有用な方法を確立することが出来た。
2)すでにトリメチルシリルジアゾメタンのLi塩と芳香族アルデヒドを反応させるとアリールアセチレンが收率良く得られることを明らかにしている。しかしトリメチルシリルジアゾメタンのMgBr塩とケトンあるいは芳香族アルデヒドを反応させると反応は途中で止まり、2-ジアゾ-2-トリメチルシリルエタノールが高収率で生成することを見出した。このジアゾアルコールとアセチレンカルボン酸エステル類の3+2環化付加反応を検討したところ、高収率でピラゾール類が得られることが判明し、その一般合成法を確立した。本方法を用いるとケトンあるいはアルデヒドから2工程2置換及び3置換ピラゾール類が合成可能である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Facile synthesis of 2-azaazulenes from thiobenzoyl isocyanates using trim ethylsilydiazomethane2008

    • 著者名/発表者名
      M. Morita, Y. Hari, T. Iguchi, T. Aoyama
    • 雑誌名

      Tetrahedro 64

      ページ: 1753-1758

    • 査読あり
  • [雑誌論文] An efficient synthesis of 2-diazo-2(trimethylsilyl)ethanols and their application to pyrazole synthesis2007

    • 著者名/発表者名
      Y. Hari, S. Tsuchida, R. Sone, T. Aoyama
    • 雑誌名

      Synthesis

      ページ: 3371-3375

    • 査読あり
  • [学会発表] トリメチルシリルジアゾメタンとチオベンゾイルイソシアナート類の反応による2-アザアズレン類の新規合成2007

    • 著者名/発表者名
      森田幹雄, 張功幸, 青山豊彦
    • 学会等名
      複素環化学討論会
    • 発表場所
      長野市
    • 年月日
      2007-10-18

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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