研究概要 |
(1)TMSCHN_2のマグネシウムブロミド塩とケトンを反応させると2-ジアゾ-2-トリメチルシリルジアゾエタノールが生成し,これを活性アセチレンと反応させると2工程で多置換ピラゾールが合成できることを見出した.(2)TMSCHN_2のリチウム塩を用いるとアリールおよびヘテロアリールアルデヒドから1-ポットで官能化されたアセチレンが好収率で得られることを見出した。(3)チオベンゾイルイソシアナーは2当量のTMSCHN_2と反応してジアゾケトンを与えることを見出した。このジアゾケトンはBuchner反応のよい基質でロジウム触媒下に反応させると2-アザアズレンが得られることを見出した。(4)TMSCHN_2のマグネシウムブロミド塩を用いるとアリール(オキソ)アセテートからアリールプロピオレートに容易に変換できることを見出した。(5)TMSCHN_2のマグネシウムブロミド塩とケトンを反応させると2-ジアゾ-2-トリメチルシリルエタノールが生成し、このものをベンザインと反応させると2工程で収率良く3-置換インダゾールが得られることを見出した。(6)TMSCHN_2のマグネシウムブロミド塩とo-メトキシフェニール(オキソ)アセテートを反応させると、オキソニウムイリドを経てベンゾフラン-3-カルボキシレートが得られることを見出した。(7)TMSCHN_2のリチウム塩とβ-アミノケトンを低温で反応させると分子内でN-アルキル化が起こり、ピロリジン誘導体が得られることを見出した。
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