π型配位子の特性を活かした新規モリブデン触媒反応の開発

2009 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 19590021
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 化学系薬学
• 研究機関: 新潟薬科大学
• 研究代表者: 杉原 多公通 新潟薬科大学, 薬学部, 教授 (40222054)
• 研究期間 (年度): 2007 – 2009
• キーワード: モリブデン / π-型配位子 / プロパルギル / ハロゲン化

研究概要

安定な状態でありながら、σ-πの配位平衡により空の配位部位を要時形成できるπ型配位子の特性を活かし、未だ報告例が少ないモリブデン触媒による新反応の開発を目指して研究を行った。主な成果は以下の通りである。
(1)モリブデンに配位した臭素を求核剤とするアリルエーテルの触媒的置換反応の開発
(2)各種π-プロパルギル配位子の反応性に及ぼす効果の解明
(3)ジイン化合物の触媒的環化反応の開発

研究成果

• [雑誌論文] Bromine-Transfer Reaciton from Propargyl to Allenylmethyl Groups Catalyzed by Molybdenum Hexacarbonyl (2010)
  • 著者名/発表者名: T. Sugihara, Y. Tomizawa, Y. Shimizu
  • 雑誌名: Heterocycles in press
• [学会発表] ハロゲンと金属の不思議な関係:新規ハロゲン化合物合成反応の提案 (2010)
  • 著者名/発表者名: 杉原多公通
  • 学会等名: 日本薬学会第130年会
  • 発表場所: 岡山
  • 年月日: 20100328-20100330
• [学会発表] 加訂加に生成したπ-プロパルギルモリブデン錯体の反応に関する検討 (2009)
  • 著者名/発表者名: 高村優太, 貝沼悠, 小林達郎, 本澤忍, 杉原多公通
  • 学会等名: 第26回有機合成化学セミナー
  • 発表場所: 前橋
  • 年月日: 20090916-20090918
• [学会発表] 触媒的ハロゲン置換反応の開発 (2009)
  • 著者名/発表者名: 貝沼悠, 高村優太, 小林達朗, 本澤忍, 杉原多公通
  • 学会等名: 日本薬学会第129年会
  • 発表場所: 京都
  • 年月日: 20090326-20090328
• [学会発表] モリブデン触媒によるハロゲン化合物合成反応の開発 (2008)
  • 著者名/発表者名: 貝沼悠, 高村優太, 小林達朗, 本澤忍, 杉原多公通
  • 学会等名: 第56回有機合成化学協会関東支部シンポジウム
  • 発表場所: 新潟
  • 年月日: 20081129-20081130
• [学会発表] モリブデンーハロゲン化プロパルギル系によるハロゲン化反応の開発 (2008)
  • 著者名/発表者名: 富澤恭子, 清水悠司, 小林達朗, 本澤忍, 杉原多公通
  • 学会等名: 第52回有機金属討論会
  • 発表場所: 大阪
  • 年月日: 20080928-20080930
• [学会発表] Molybdenum-Catalyzed Reactions of Carbon-Carbon Multiple Bonds with Allyl and Propargyl Bromides (2008)
  • 著者名/発表者名: 富澤恭子, 本澤忍, 杉原多公通
  • 学会等名: 14^<th> IUPAC Symposium on Organometallic Chemistr directed towards Organic Synthesis
  • 発表場所: Kyoto
  • 年月日: 20080802-20080806
• [図書] 化学フロンティア19(有機遷移金属クラスター触媒反応) (2007)
  • 著者名/発表者名: 杉原多公通
  • 出版者: 化学同人
• [備考] ホームページ等
  • URL: http://www.taku-lab.com/