• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2008 年度 実績報告書

結合開裂を逆利用する効率的な結合形成反応の開発と生物活性物質の創製

研究課題

研究課題/領域番号 19590026
研究機関神戸薬科大学

研究代表者

宮田 興子  神戸薬科大学, 薬学部, 教授 (90102110)

研究分担者 内藤 猛章  神戸薬科大学, 薬学部, 教授 (00068339)
キーワードオキシムエーテル / トリエチルボラン / ベンゾフラン / 含窒素複素環化合物 / マルチネリン酸
研究概要

下記に示した点に重点をおいた研究を行った.
(1)オキシムエーテル類のラジカル反応
今年度はトリエチルボラン存在下クロロホルム中で種々なアミノ酸およびアミン類のラジカル反応によって尿素体が得られることを明らかにした。詳細な反応機構の解明を行った結果、尿素のカルボニル炭素はクロロホルム由来であることが明らかになった。更にマルチネリン合成に用いたオキシムエーテル類のラジカル付加-閉環-脱離反応を他のヘテロ環合成に応用し、本反応の一般性を示した。
(2)O-アリールオキシムエーテル類のドミノ型転位反応
今年度は、より緩和な条件で進行するO-アリールオキシムエーテル類のドミノ型異性化-転位-閉環反応を検討した。その結果、α-シアノ-O-アリールオキシムエーテル類のドミノ型反応は、メタノール中触媒量のヨウ化ナトリウム存在下室温で進行し、高収率で四級炭素を有するベンゾフラン類を得ることに成功した。更に、本反応の置換基効果を検討し、ベンゼン環上には電子求引基、電子供与基いずれが存在していても効率的に反応が進行した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2009 2008 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Scope of the Radical Addition-cyclization-elimination Reaction of Oxime Ether Towards the Synthesis of Tricyclic Lactam Derivatives.2008

    • 著者名/発表者名
      内藤猛章
    • 雑誌名

      Tetrahedron Lett. 49

      ページ: 5789-5792

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Total Synthesis of (-) -Martinellic Acid via Radical Addition-Cyclization-Elimination Reaction2008

    • 著者名/発表者名
      宮田興子
    • 雑誌名

      J. Org. Chem. 73

      ページ: 4464-4475

    • 査読あり
  • [学会発表] α-シアノ-0-アリールオキシムエーテルのアルコール中での反応とベンゾフラン合成2009

    • 著者名/発表者名
      宮田興子
    • 学会等名
      日本薬学会第129年会
    • 発表場所
      京都
    • 年月日
      2009-03-28
  • [備考]

    • URL

      http://www.kobepharma-u.ac.jp

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi