研究課題/領域番号 |
19590050
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研究機関 | 崇城大学 |
研究代表者 |
竹下 啓蔵 崇城大学, 薬学部, 教授 (70175438)
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研究分担者 |
増水 章季 崇城大学, 薬学部, 准教授 (30412737)
岡崎 祥子 崇城大学, 薬学部, 助手 (40435152)
安西 和紀 崇城大学, 放射線医学総合研究所, 研究員 (70128643)
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キーワード | レドックス / がん / in vivo ESR / 酸素分圧 / ニトロキシルラジカル |
研究概要 |
1.がん集積性酸素分圧プローブの開発 リチウムフタロシアニン(LiPc)の酸素分圧応答性について、溶液状態と懸濁状態とで比較した。LiPc はジメチルスルフォキシド(DMSO)に30μM程度溶けた。酸素分圧を変えたところ、PBS中の懸濁状態ではESRシグナルの線幅が大きく変化したが、DMSO溶液では全く変化が見られなかった。LiPcを酸素分圧プローブとした揚合、微細粒子の形態を保った剤形を工夫する必要があることがわかった。 2.がん集積性レドックスプローブの開発 ニトロキシルプローブをポリエチレングリコールなどに共有結合させる前に、疎水性プローブをスチレンミセルに封入させることを検討中である。 3.2種プローブ画像化法の検討 マウス大腿部に腫瘍細胞RIF-1を接種して担がんマウスを作成した。LiPc粉末を腫瘍に差し入れ、in vivo ESR装置により ESRシグナルを記録した。ESR画像化装置により0.2mT/cmの磁場勾配で3次元ESR画像を得、さらに断層画像を得た。同マウスにニトロキシルプローブ3-hydroxy-PROXYLを静脈内投与し、ニトロキシルプローブの低磁場側シグナルを用いて0.5mT/cmの磁場勾配で3次元画像を得、さらに断層画像を得た。LiPcのシグナルはニトロキシルプローブの低磁場側シグナルとは重ならないため、この方法により LiPc とニトロキシルプローブの両方の断層画像を別々に得ることができることがわかった。
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