脳内コレステロール代謝における中性コレステロールエステラーゼの役割

2008 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 19590056
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 生物系薬学
• 研究機関: 千葉大学
• 研究代表者: 石井 伊都子 千葉大学, 大学院・薬学研究院, 准教授 (00202929)
• 連携研究者: 北田 光一 千葉大学, 医学部・附属病院, 教授 (90110345) ; 有吉 範高 千葉大学, 医学部・附属病院, 准教授 (00243957)
• 研究期間 (年度): 2007 – 2008
• キーワード: コレステロール / 脳 / 中性コレステロールエスエラーゼ / スタチン

研究概要

脳は血液脳関門(BBB)もよって体循環から隔離されており, 独自のコレステロールde novo合成経路が発達しており, 体循環と隔離されているとされてきた。しかし、本研究でマウスに高コレステロール食を給餌すると、血中のコレステロール値が上昇し、長期投与で体重が減少し、脳内のBBBの透過性が高まることが明らかになった。また、脳内での中性コレステロールエスエラーゼを介したコレステロールのリサイクルの系も存在することが明らかになった。

研究成果

• [雑誌論文] Growth inhibition and differentiation of cultured smooth muscle cells depend on cellular crossbridges across the tubular lumen of type I collagen matrix honeycombs (2009)
  • 著者名/発表者名: Suzuki T, Ishii I, Kotani A, Masuda M, Hirata K, Ueda M, Ogata T, Sakai T, Ariyoshi N, Kitada M
  • 雑誌名: Microvasc Res 77(2) ページ: 143-9
  • 査読あり
• [雑誌論文] Acrolein, IL-6 and CRP as markers of silent brain infarction (2009)
  • 著者名/発表者名: Yoshida M, Tomitori H, Machi Y, Katagiri D, Ueda S, Horiguchi K, Kobayashi E, Saeki N, Nishimura K, Ishii I, Kashiwagi K, Igarashi K
  • 雑誌名: Atherosclerosis 203(2) ページ: 557-62
• [雑誌論文] Effect of pitavastatin on macrophage cholesterol metabolism (2008)
  • 著者名/発表者名: Akisato Y, Ishii I, Kitahara M, Tamaki T, Saito Y, Kitada M
  • 雑誌名: Yakugaku Zasshi 128(3) ページ: 357-63
  • 査読あり
• [学会発表] タウリンクロラミンのコレステロール蓄積抑制作用 (2009)
  • 著者名/発表者名: 宮崎宏史、石井伊都子、有吉範高、北田光一
  • 学会等名: 日本薬学会第129年会
  • 発表場所: 京都
  • 年月日: 2009-03-26
• [学会発表] Pitavastatin inhibit foam cell formation in RAW264.7 macrophages at clinical concentration (2007)
  • 著者名/発表者名: Ishii I
  • 学会等名: concentration, XVI International symposium on drug affecting lipid metabolism
  • 発表場所: New York.
  • 年月日: 2007-10-07