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2008 年度 実績報告書

好中球による自然免疫応答活性化の仕組みの解明とその応用

研究課題

研究課題/領域番号 19590083
研究機関東邦大学

研究代表者

永田 喜三郎  東邦大学, 理学部, 准教授 (10291155)

研究分担者 小林 芳郎  東邦大学, 理学部, 教授 (10134610)
キーワードアポトーシス / マクロファージ / 好中球 / 貪食応答
研究概要

マクロファージは、生体内で常に産み出されているアポトーシス細胞を迅速に貪食除去している。また、この貪食応答に伴って貪食巣に好中球が浸潤してくること、この好中球がマクロファージによるアポトーシス細胞の貪食除去を助長していることが明らかとなっている。今年度は、どのような好中球(亜集団)がマクロファージおよび未熟樹状細胞に働きかけ、活性化を助長するのかを解明するための好中球側からのアプローチを中心的に行った。具合的には、貪食巣に浸潤してくる好中球を細胞表面抗原であるGr-1、CD11b、CD49d、およびLy49Qの発現パターンにより識別し、静止状態の好中球として用いた骨髄好中球と比較検討した。その結果、マクロファージ貪食能に対する助長効果は、骨髄好中球よりも浸潤好中球のほうが顕著であり、またこの効果は、trans-well assayにより好中球とマクロファージの相互作用を阻害すると、著しく低下することから、好中球とマクロファージとの相互作用が重要であることが分かった。またこの現象は、同様にアポトーシス細胞を貪食する未熟樹状細胞における貪食応答においても観察され、好中球が貪食応答全般に対して積極的に助長する機構を有していることが強く示唆された。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (4件)

  • [雑誌論文] Neutrophils and monocytes transport tumor cell antigens from the peritoneal cavity to secondary lymphoid tissues.2008

    • 著者名/発表者名
      Terasawa, M., Nagata, K., Kobayashi, Y.
    • 雑誌名

      Biochem. Biophys. Res. Commun 377

      ページ: 589-594

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Cytokine production by M-CSF- and GM-CSF-induced mouse bone marrow-derived macrophages upon coculturing with late apoptotic cells.2008

    • 著者名/発表者名
      Yamazaki, T., Nagata, . K., Kobayashi, Y.
    • 雑誌名

      Cellular Immunol. 251

      ページ: 124-130

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Transient infiltration of neutrophils into the thymus following whole-body X-ray irradiation in IL-10 knockout mice.2008

    • 著者名/発表者名
      Fuiiwara, H., Yamazaki, T., Uzawa, A., Nagata. K., Kobayashi, Y.
    • 雑誌名

      Biochem. Biophys. Res. Commun. . 369

      ページ: 432-436

    • 査読あり
  • [学会発表] 好中球のアポトーシスを伴う炎症の終息における一酸化窒素の役割2008

    • 著者名/発表者名
      柴田岳彦、永田喜三郎、小林芳郎
    • 学会等名
      第38回日本免疫学会学術集会
    • 発表場所
      京都
    • 年月日
      20081201-03
  • [学会発表] 好中球によるオピオイドペプチド産生を介した性周期の維持2008

    • 著者名/発表者名
      佐々木宗一郎、永田喜三郎、小林芳郎
    • 学会等名
      第38回日本免疫学会学術集会
    • 発表場所
      京都
    • 年月日
      20081201-03
  • [学会発表] 接触過敏症における浸潤好中球の役割2008

    • 著者名/発表者名
      山崎貴裕、永田喜三郎、小林芳郎
    • 学会等名
      第38回日本免疫学会学術集会
    • 発表場所
      京都
    • 年月日
      20081201-03
  • [学会発表] 死細胞に対する生体の応答〜アポトーシスからネクローシスまで〜2008

    • 著者名/発表者名
      永田喜三郎
    • 学会等名
      第17回日本アポトーシス研究会学術集会
    • 発表場所
      京都
    • 年月日
      20080801-20080802

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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