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2008 年度 実績報告書

細胞間情報伝達因子CCNファミリー蛋白質の構造活性相関と創薬への応用

研究課題

研究課題/領域番号 19590092
研究機関就実大学

研究代表者

森 宏樹  就実大学, 薬学部, 助教 (40388989)

研究分担者 中西 徹  就実大学, 薬学部, 教授 (30243463)
森 秀治  就実大学, 薬学部, 教授 (50220009)
キーワード構造生物学 / シグナル伝達 / タンパク質
研究概要

細胞間情報伝達因子CCNファミリーに属するCCN1,2,3蛋白質は,繊維芽細胞・内皮細胞などに作用し,細胞の増殖・接着・遊走・細胞外基質産生を調節する多機能因子である.これら3種類のCCN蛋白質は,それぞれ重複した生理活性を有するとともに,独自の生理活性を持つ.また,これら3種類の蛋白質同士で相反する生理活性を持つものもある.本研究は,CCNファミリー蛋白質の構造と機能発現相関の理解を目指し,「CCN1,2,3蛋白質及びそのバリアント蛋白質を結晶化,X線構造解析を行い,CCN1,2,3蛋白質及びそのバリアント蛋白質の立体構造を解明する」ことを目的とした.この目的達成のため,ヒトCCN1,2,3遺伝子を大腸菌内での可溶性発現そして精製を試みたが,精製途中に発現蛋白質が不溶化したために精製まで至らなかった.そこで,Brevibacillus及び昆虫細胞(カイコバキュロウィルス)での発現系によるヒトCCN1,2,3蛋白質の発現を試みた.プロモーター活性の異なる2種のBrevibacillus発現プラスミドを用いてBrevibacillus choshinesis中でのヒトCCN1, 2,3蛋白質の発現を試みると,ヒトCCN1, 2, 3蛋白質の発現量は非常に微量であり,CCN蛋白質の発現系としては適さないと判断した.また,ヒトCCN1,2,3蛋白質発現バキュロウィルスを作製し昆虫細胞発現系の構築を進めており,この発現系による可溶なCCN蛋白質の大量発現を期待している.最終的にはヒトCCN1,2,3蛋白質及びそのバリアント蛋白質の結晶化及び立体構造の解明を目指したい.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Isolation of a mRNA Preferentially Expressed in Synoviocytes from Rheumatoid Arthrits That is Identical with Lumican, which Encodes a Collagen Binding Extracellular Matrix Protein2008

    • 著者名/発表者名
      Mori, H, Nishida, K, Ozaki, T, Inoue, H, Nakanishi, T
    • 雑誌名

      J. Hard Tissue Biol. 17

      ページ: 125-130

    • 査読あり
  • [学会発表] Establi shment of over expression system of mult ifunctional CCN family proteins for structural analysis2008

    • 著者名/発表者名
      Kato, J, Mori, H, Nakani shi, T
    • 学会等名
      The ASCB 48th Annual Meeting
    • 発表場所
      Moscone Center, San Francisco, CA, USA
    • 年月日
      2008-12-14

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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