研究課題/領域番号 |
19590093
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研究機関 | 徳島文理大学 |
研究代表者 |
伊藤 康一 徳島文理大学, 香川薬学部, 教授 (30291149)
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研究分担者 |
渡邊 正知 徳島文理大学, 香川薬学部, 准教授 (30306203)
相川 義勝 徳島文理大学, 香川薬学部, 助教 (10412397)
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キーワード | 脳・神経 / 神経接着分子 / 神経科学 / ユビキチン / 細胞内輸送 |
研究概要 |
1-1 :神経接着分子L1 (L1CAM)E3リガーゼの同定:L1との分子間相互作用すると考えられるUbE3リガーゼの検索を行い、Rabex-5を発見した。 1-2: Rabex-5がL1のE3であるか、生化学的手法により検討した結果、残念ながらE3ではないことが明らかとなった。しかし、Rabex-5はユビキチン結合ドメインとRabファミリーのGEFであることからユビキチン化L1(Ub-L1CM)と相互作用を起こし、エンドサイトーシスに重要な役割を担っていることが示唆された。 1-3: Ub-L1CAMがRabex-5のMIUドメインと結合しさらにRab5のGDP型との複合体を形成することにより、細胞内に移行することが明らかとなった。 1-4: この複合体が初期エンドソームに細胞内移行し、Rab5がRabex-5のGEF活性によりGTP型に変換され、Rabex-5から解離するとUb-L1CAMもRabex-5から解離することが示された。 1-5: L1CAMはすでにクラスリン依存的にエンドサイトーシスが起き、それにはL1CAMの細胞内ドメインにAP2が結合することによることが報告されている。本研究課題の一番の成果は、L1CAMがL1CAM同士のホモフィリック結合によりUb化されこのUb化がL1CAMのエンドサイトーシスにおいて最も重要な最初のプロセスである可能性を示したことである。またこの機構は、他の細胞膜表面分子の細胞内取り込み機構、さらに細胞内輸送機構の共通のものである可能性を示唆した。(現在投稿準備中)
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