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2007 年度 実績報告書

遺伝子型と成分変異を指標に下カンゾウ属植物の優良品種の選抜

研究課題

研究課題/領域番号 19590121
研究機関岩手医科大学

研究代表者

林 宏明  岩手医科大学, 薬学部, 准教授 (50260998)

キーワード遺伝子型 / 成分変異 / 甘草 / 成分育種 / 国際研究者交流 / 中国
研究概要

資源枯渇が心配されている重要生薬の甘草に着目し、世界各地で採集したカンゾウ属植物の標本由来の葉をサンプルとして、葉の成分変異とpkr遺伝子型を互決定した。また、世界各地で採集したカンゾウ属植物の種子由来の幼植物体を人工照明下で栽培し、生成させた地下茎と地上部を収穫してその成分変異とpkr遺伝子型を解析した。その結果、葉の成分変異、地下茎の成分変異、pkr遺伝子型の間には、ある程度の相関が見られたことから、今後さらに解析するサンプル数を増やして、成分型と遺伝子型の地埋的分布の全体像を明らかにしていく予定である。さらに、今回解析した植物体の肥大根を屋外の圃場に定植して保存し、優良系統を選抜すべく増殖している。また、これまでに発見することができたユニークな系統であるグリチルリチン非生産系統に関しては、グリチルリチンの代わりに生産している新規サポニンを単離してその構造を明らかにした。今後、この成分を高含量に生産する子孫系統を選抜していくとともに、今回単離した新規サポニン成分の機能性を明らかにしていく予定である。さらに、2007年の夏には中国復旦大学の生命科学学院の周銅水博士の協力を得て、中国新彊ウイグル自治区の甘草自生地の現地調査を行うとともに、日本で流通している甘草の市場品を入手した。今後、これらの市場品の生薬サンプルに関しても、その成分型と遺伝子型に関しても解析し、東北甘草や西北甘草などの日本に流通している市場品甘草の基原を成分変異と遺伝子型から明らかにしていきたい。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] カンゾウ属植物の自生地調査と系統解析2007

    • 著者名/発表者名
      林 宏明
    • 雑誌名

      Foods & Food Ingredients Journal of Japan 212

      ページ: 357-364

  • [学会発表] Comparative Analysis of Glycyrrhiza uralensis2007

    • 著者名/発表者名
      Hiroaki Hayashi
    • 学会等名
      Asian Symposium for Pharmaceutical Science In JSPS Asian Core Program
    • 発表場所
      Sasebo,Nagasaki,Japan
    • 年月日
      20071016-17

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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