粕物質から得たスフェロゾームを水田へ適用することにより、スフェロゾームが除草剤を吸着する。スフェロゾームに吸着された農薬は農薬効果を持つことから、除草効果を高める。従って従来の農薬の使用量を大幅に減らすことが可能となる。予備実験からスフェロゾームの適用により農薬の使用量は従来の使用量の1/3 で農薬効果を示す。一旦スフェロゾームに吸着された農薬は吸着されたままの状態でスフェロゾームに維持されるので、水田からの除草剤の河川への流出も防ぐことが可能となる。農薬の分解性に関してはスフェロゾームに吸着された方が、そのままの農薬より微生物による分解を受けやすい結果となった。スフェロゾームを農耕地へ適用することにより環境水への農薬の流出を防ぎ、減農薬の農作物を収穫する環境保全型農業を目指す。
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