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2007 年度 実績報告書

転写因子FFRP群による緑膿菌クロラムセンシングの新たな発現制御機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 19590132
研究機関第一薬科大学

研究代表者

荒牧 弘範  第一薬科大学, 薬学部, 准教授 (20221054)

キーワード緑膿菌 / 転写因子FFRP / クロラムセンシング
研究概要

毎年の多剤耐性緑膿菌(MDRP)による院内感染の新聞報道に,いつものことながら,病原菌対策の重要性を痛感させられる。緑膿菌は,多様な環境下に生育するグラム陰性細菌であるが,深刻な院内感染を引き起こすが如く,その適応能力を発展させている場合もある。一方,あたかも多細胞真核生物のように,シグナルを介して菌集団全体での協調した遺伝子発現制御機構が存在する。これは,細菌細胞間の低分子物質を介した情報伝達機構を利用したものであり,その一部はクロラムセンシングシステム(QS system)として知られている。我々は,このQSsystemに転写因子グループFFRP群が関与していることを見い出した。平成19年度は,QS systemで発現制御されている病原性因子でもある第二次代謝物、ピオシアニン色素の産生におけるFFRP群の転写制御の関与について研究を行った。すなわち,FFRP群によるピオシアニンの産生量の変化をHPLCで測定し,RT-PCR法によるmRNAの発現を解析した。その結果,8種のFFRPのうち3種がピオシアニン色素の産生経路の最終酵素の生産量を減少させていることを見い出した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2008 2007 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) 図書 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Transcription Regulation by Feast/Famine Regulatory Proteins,FFRPs,in Archaea and Eubacteria2008

    • 著者名/発表者名
      H.Aamaki, 他 8名
    • 雑誌名

      Biotogicat & Pharamaceutical Bulletin 31

      ページ: 173-186

    • 査読あり
  • [学会発表] 緑膿菌のFFRP蛋白質群の発現解析2008

    • 著者名/発表者名
      荒牧弘範
    • 学会等名
      第128回日本薬学会年会
    • 発表場所
      パシフィコ横浜
    • 年月日
      2008-03-26
  • [図書] 薬科免疫学2007

    • 著者名/発表者名
      荒牧 弘範(植田 正、前仲 勝実 編)
    • 総ページ数
      238
    • 出版者
      南江堂
  • [備考]

    • URL

      http://square.umin.ac.jp/haramaki/yakudai/index.html

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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