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2007 年度 実績報告書

標識脂肪酸および標識糖を用いた心臓のエネルギー獲得機能評価に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 19590138
研究機関新潟大学

研究代表者

高橋 俊博  新潟大学, 医歯学系, 教授 (70143039)

研究分担者 馬 梅蕾  新潟薬科大学, 薬学部, 助教 (20333536)
内藤 眞  新潟大学, 医歯学系, 教授 (30045786)
泉川 卓司  新潟大学, アイソトープ総合センター, 准教授 (60282985)
キーワード心臓機能評価 / 標識脂肪酸 / 標識糖 / 脂肪酸代謝 / 糖代謝 / エネルギー源
研究概要

1 使用した標識薬剤および実験動物
・(標識薬剤)脂肪酸代謝を評価する標識薬剤として[I-131]標識脂肪酸([I-131]9MPA)を,糖代謝を評価する薬剤として[C-14]標識糖([C-14]2DG)を用いた。 (実験動物)正常動物群(ラット;正常)を用いた。
2 動物実験
・正常心臓における集積性の経時変化実験,局所集積性の画像化実験(オートラジオグラフィ実験:ARG実験),脂肪酸代謝分析実験,心筋組織の染色実験等を行い、上記標識薬剤を用いた正常心臓の機能評価を検討した。
・その結果 (心臓集積性の経時変化実験)正常心臓ではどの検討時間においても(脂肪酸の集積性)>>(糖の集積性)であり,また経時変化において脂肪酸集積性-経過時間と共に減少,糖集積性-経過時間と共に微増の傾向が見られた。このことから正常心臓の活動における主エネルギー源が脂肪酸であることが確認できた。 (ARGによる心臓局所集積性の画像化)[I-131]9MPA+[C-14]2DGの混合薬剤を用い,[I-131]と[C-14]との半減期の違いを利用して[1-131]9MPA,[C-14]2DG各々の心筋局所集積性画像を作成し、同一心筋切片における脂肪酸および糖の集積性を検討した。その結果、正常心筋において脂肪酸のより高い集積性が認められ、正常心臓の活動では脂肪酸が主なエネルギー源となっていることが確認できた。 (脂肪酸代謝分析)[I-131]9MPAを用いた脂肪酸代謝物分析(TLC分析)を行った結果、正常心臓における主代謝産物は貯蔵型代謝物であるトリグリセリドであることがわかった。 (心筋組織標本の作成)Azan-Malloryl染色による心筋薄切片の染色を行った。心筋正常組織においては,色素の組織への取り込みは認められなかった。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 心臓集積性標識薬剤を用いた心筋エネルギー獲得機能評価に関する研究2008

    • 著者名/発表者名
      浅谷 佳彦
    • 雑誌名

      新潟大学医学部保健学科放射技術科学専攻卒業論文集 第5巻

      ページ: (14)1-6

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 心臓集積性標識薬剤を用いた心臓機能評価-集積性と心不全重症度との関係-2007

    • 著者名/発表者名
      佐久間 清美
    • 雑誌名

      新潟核医学懇話会記録集 Vol.34

      ページ: 16-19

    • 査読あり
  • [学会発表] 標識脂肪酸を用いた心機能評価:心臓集積性および心臓拡張度からみた薬剤の評価2008

    • 著者名/発表者名
      高橋 俊博
    • 学会等名
      日本薬学会(第128年会)
    • 発表場所
      横浜
    • 年月日
      2008-03-28

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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