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2007 年度 実績報告書

プラコードの細胞系譜と頭部形成における機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 19590179
研究機関自治医科大学

研究代表者

佐藤 滋  自治医科大学, 医学部, 講師 (70306108)

キーワード器官形成 / 感覚器 / プラコード / 神経堤 / 転写制御 / 比較ゲノム / ニワトリ胚 / トランスジェニックマウス
研究概要

本研究の目的は、プラコード由来感覚器の形成に不可欠なSix1遺伝子の3種類のプラコード特異的エンハンサーを活用したプラコード発生の理解である。本年度は以下の解析を行った。
1)Six1エンハンサーのマウス胚における活性の検討:LacZをレポーター遺伝子として、マウス胚におけるエンハンサー活性を調べた。OT1とCG1エンハンサーについては、ニワトリ胚で同定したプラコード/神経節での活性がE10.5で再現された。一方、PPRエンハンサーについては、E8.0で初期内胚葉での強力なエンハンサー活性を持つことがわかったが、神経板を取り囲むSix1(mRNAとタンパク質)の分布と一致する活性は再現されていない。
2)OT1エンハンサーに作用する上流因子の同定:ニワトリ胚ではOT1の活性に特に重要であった転写因子SoxとSixの結合部位に点突然変異を導入したトランスジーンを作製し、マウス胚(E10.5)での効果を検討した。Sox結合部位の変異では異所的なLacZの発現が見られた。Sixの結合部位の変異では、耳胞と上鰓プラコードでの活性が低下し、鼻プラコードでの活性はほぼ消失し、Six1/Six4による活性化がエンハンサー活性に重要であることが明らかとなった。
3)Six1エンハンサー/Creトランスジェニックマウスの作製:1)で特異的な活性が確認されたOT1とCG1エンハンサーについては、挿入部位によるポジション効果を抑制するために両端にインスレーターを付加した新たなトランスジーンを作製した。E10.5胚のプラコード/神経節で非常に強く特異的なLacZの発現が確認され、最終的なCre発現コンストラクトを作製する準備が整った。PPRエンハンサーについてはプロモーターの変更(hsp68→tk)、テトラマーやニワトリの相同配列の利用、等の方法で検討を続けている。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2008 2007 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (2件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Differential expression of Eya1 and Eya2 during chick early embryonic development2008

    • 著者名/発表者名
      Ishihara, T.
    • 雑誌名

      Gene Expression Patterns 8(5)

      ページ: 357-67

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Six1 is essential for early neurogenesis in the development of olfactory epithelium2007

    • 著者名/発表者名
      Ikeda, K.
    • 雑誌名

      Developmental Biology 311(1)

      ページ: 53-68

    • 査読あり
  • [学会発表] Roles of Six genes in the proliferationand differentiation of muscle satellite cells2007

    • 著者名/発表者名
      矢嶋 浩
    • 学会等名
      第40回日本発生生物学会
    • 発表場所
      福岡国際会議場
    • 年月日
      2007-05-30
  • [学会発表] Placode enhancers of the mouse Six1 gene-in vivo analysis using chick and mouse embryos2007

    • 著者名/発表者名
      佐藤 滋
    • 学会等名
      第40回日本発生生物学会
    • 発表場所
      福岡国際会議場
    • 年月日
      2007-05-28
  • [備考]

    • URL

      http://www.jichi.ac.jp/biol/home.html

URL: 

公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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