研究課題
基盤研究(C)
成人の中耳は、鼓膜の振動を内耳に伝える耳小骨や神経、血管を除けば空洞(腔)である。ところが、胎児期初期では中胚葉由来の間葉で完全に満たされており、成長と共に間葉が消滅し腔が形成される。従来、この腔は一方的に耳管から内胚葉由来の嚢(袋)が侵入することで形成されると説明されてきた[1-2]。鼓膜が内・中・外胚葉の3層構造を呈するのもそのためと考えられている[3]。しかし、本研究では、耳管のみならず鼓膜側からも腔ができ始め、両者が合流して中耳腔が形成されることを、高解像度のCTにより明らかにした。
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