• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2007 年度 実績報告書

哺乳類トランスゴルジ網およびエンドソームにおける分子選別の時空間解析

研究課題

研究課題/領域番号 19590193
研究機関福島県立医科大学

研究代表者

和栗 聡  福島県立医科大学, 医学部, 教授 (30244908)

キーワードトランスゴルジネットワーク / エンドソーム / クラスリンアダプター / ライブセルイメージング / マンノース6リン酸受容体
研究概要

本研究では、トランスゴルジネットワーク(TGN)-エンドソーム輸送を制御するクラスリンアダプターの作用機序を解明するために、蛍光タンパク質(mGFPやmcherry)を融合させたAP1, GGA1, GGA2, GGA3、およびカチオン非依存性マンノース6リン酸受容体(CIMPR)を遺伝子構築により作成し、哺乳類細胞で発現させ、顕微鏡下におけるライブセルイメージングを行うものである。
1.本年度はmcherry-GGA1を安定に発現するHeLa細胞を作製することに成功した。同細胞にmGFP-AP1を一過性に発現させ、マルチカラー観察によってGGA1とAP1の相互関係を解析したところ、両者はトランスゴルジネットワーク(TGN)で一部共局在を示すが、TGNから離れてゆく輸送キャリアー様構造のほとんどはmcherry-AP1のみに陽性であった。この結果は、GGA1はTGN、AP1はTGNからエンドソームにかけて機能することを示唆する。次の段階として、FRETによるGGA1-AP1の相互作用を検討する予定である。
2.GGA1,2,3のノックダウン実験系を確立し、その一部は論文受理された(Hida, et. al., in press)。今後は、同細胞においてmcherry-GGA1,2,3を発現させ、過剰発現によるアーチファクトを除外した解析を行う予定である。
3.CIMPRをより生体に近い状態で観察するため、mcherryを融合させた"全長"CIMPRを作製した。現在、同タンパク質をMPR欠損線維芽細胞に発現させ、安定発現株を作製中である。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2008 その他

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Specific depletion of GGA2 causes cathepsin D missorting in HeLa cells.2008

    • 著者名/発表者名
      Tatsuhiro Hida
    • 雑誌名

      Archives of Histology and Cytology (印刷中)

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Human RME-8 is involved in membrane trafficking through early endosome.2008

    • 著者名/発表者名
      Akemi Fujibayashi
    • 雑誌名

      Cell Structure and Function (印刷中)(公開日2008/02/06)

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Homeostatic Levels of p62 control cytoplasmic inclusion body formation in autophagy-deficient mice2008

    • 著者名/発表者名
      Masaaki Komatsu
    • 雑誌名

      Cell 131

      ページ: 1149-1163

    • 査読あり
  • [学会発表] HeLa細胞で見られたGGA1,2,3の特異的発現低下よる表現型の違い2008

    • 著者名/発表者名
      池田 寛子
    • 学会等名
      第113回 日本解剖学会
    • 発表場所
      大分
    • 年月日
      2008-03-27
  • [備考]

    • URL

      http://www.fmu.ac.jp/kenkyu/Profiles/5/0000466/profile.html

URL: 

公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi