研究課題/領域番号 |
19590197
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研究機関 | 日本医科大学 |
研究代表者 |
瀧澤 敬美 日本医科大学, 医学部, 助教 (40386157)
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研究分担者 |
瀧澤 俊広 日本医科大学, 大学院・医学研究科, 教授 (90271220)
三嶋 拓也 日本医科大学, 大学院・医学研究科, 特別研究生 (00398877)
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キーワード | 精巣 / TEX101 / GPI蛋白質 / VAMP3 / v-SNARE / GFP / RNAi |
研究概要 |
最近、我々が新規に同定した生殖細胞特異的GPI蛋白質、TEX101の解析から、その共役分子がvesicle associatedmembrane protein(VAMP)-3である新知見を得ました。VAMPsは、特に神経細胞で、シナプス小胞上のv-SNAREとして開口分泌に重要な役割を担っている分子として報告され、VAMP3は神経細胞以外の小胞上のテタヌス神経毒感受性v-SNAREと考えられていますが、細胞内輸送における特異的機能は不明なままです。共役分子のVAMP3は、GPI蛋白質を細胞膜へ輸送する特異的v-SNAREの有力な候補である可能性を強く示唆しています。GPI蛋白質の細胞膜への輸送機構を解明する大きな手掛かりであり、今回の基盤研究により、バイオイメージング手法を軸にしたVAMP3の機能解析を行っています。 現在、VAMPにEGFP誘導タンパク質を融合させVAMP3-EGFP、TEX101に赤色蛍光蛋白質(rhodamine fluorescenceprotein,RFP)を融合させたTEX101-RFPを作製し、COS-7細胞を用いて、有効性を検証しています。マウス精巣初代培養系へのベクターのトランスフェクション効率が著しく悪いため、ベクターの再検討(pCAGGSベクター(大阪大学・宮崎純一教授より分与)等)、新生児期の精巣へのin vivoレベルでの導入検討を進めています。さらに、VAMP3を標的とするshort hairpin RNA(sh VAMP3)ベクターを作製しています。
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