研究課題/領域番号 |
19590202
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研究機関 | 旭川医科大学 |
研究代表者 |
高井 章 旭川医科大学, 医学部, 教授 (50126869)
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研究分担者 |
吉田 晃敏 旭川医科大学, 医学部, 学長 (70125417)
成瀬 恵治 岡山大学, 医学部, 教授 (40252233)
大日向 浩 旭川医科大学, 医学部, 助教 (20233257)
宮津 基 旭川医科大学, 医学部, 助教 (40396346)
高井 佳子 名古屋大学, 医学部, 講師 (60396356)
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キーワード | 毛様体筋 / ムスカリン受容体 / TRPチャネル / GTP結合蛋白 / 非選択性陽イオンチャネル / 受容体作動性陽イオンチャネル |
研究概要 |
本研究は、副交感神経支配の効果器、特に毛様体筋や分泌腺細胞における、ムスカリン受容体作動性非選択性陽イオンチャネルと、その活性化に至る信号伝達メ力ニズムの分子実体を解明することを目的としている。初年度の研究で次のような成果を得た: 1. 培養細胞から共同研究者(宮津)が開発した方法によりsemi-intact形質膜標本を作成、免疫染色法により細胞膜において、M_3型ムスカリン受容体、G_<q/11>、およびTRPサブタイプが高密度(>1個/μm^2)に分布することを実証した。 2. G_<q/11>のαサブユニットに特異的に結合し、その信号伝達能を失活させることが知られている細菌由来毒素YM-254890を用いた実験により、毛様体筋においてはムスカリン受容体からの信号が専らG_<q/11>を経由して下流に伝えられることを強く示唆する知見を得た。 3. M_3受容体からの信号は、従来知られている、細胞内貯蔵部位からの遊離と非選択性陽イオンチャネルを介する流入に伴う細胞内Ca^<2+>濃度上昇に加え、RhoA/Rho kinase系を介する収縮蛋白系のCa^<2+>感受性の上昇も引き起こすことを示した。 今後、RNAiによる信号伝達系蛋白ノックダウンや、TRPC分子の細胞外ドメインを認識する抗体の細胞外投与によるチャネル活性の抑制などを試み、さらに毛様体筋における信号伝達経路の実体に迫る知見が得られるよう努めたい。
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