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2007 年度 実績報告書

磁気共鳴法による生体組織病変検出のための分子イメージングの開発と臨床応用

研究課題

研究課題/領域番号 19590206
研究機関岐阜大学

研究代表者

恵良 聖一  岐阜大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (30152002)

研究分担者 松島 秀  岐阜大学, 大学院・医学系研究科, 准教授 (70444297)
紀ノ定 保臣  岐阜大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (50161526)
キーワード磁気共鳴医学 / 分子イメージング / 磁化移動効果 / 高分子ゲル / 結合水 / 束縛水 / MRS / MRI
研究概要

1. 研究の目的:磁化移動効果を利用した磁気共鳴医学的手法(MRSおよびMRI)によって,基礎医学研究においては「細胞・組織の生理機能発現の可視化」に迫り,一方臨床医学応用においては「組織・臓器病変の非侵襲的な超早期発見・的確な診断法の開発」に結びつけ,健康で豊かな社会の発展に少なからず寄与することにある。
2. 具体的内容:MRSとMRI,すなわち高磁場と低磁場の両装置によって得られる結果の整合性・普遍性の評価を同一試料によって行った。すなわちそのための適切なモデル系として,親水性と疎水性の両モノマーの組成・組み合わせを自由に変化させて,高分子ゲル内の含水量を適切に調整した鎖状合成高分子ゲル試料を用いて測定した。その結果,両装置による結果の整合性に問題はなかった。また磁化移動効果には結合水,とくに束縛水の存在が重要であることが分かった。
3. 意義:高磁場NMR装置で得られた研究成果が,臨床現場で使用されている低磁場装置(1.5テスラ)の臨床機でも応用可能であることが分かった。
4. 重要性:生体高分子,とくに蛋白質と水分子との相互作用は通常の細胞機能の発現に重要な役割をしているが,今回の結果から,結合程度の弱い結合水の一種である束縛水の存在が重要であることが分かった。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) 産業財産権 (1件)

  • [雑誌論文] Equivalent cross-relaxation rate imaging of axallary lymph nodes in breast cancer2008

    • 著者名/発表者名
      Shigeru Matsushima
    • 雑誌名

      Journal of Magnetic Resonance Imaging (in press)

    • 査読あり
  • [学会発表] オフレゾナンスMRイメージング法による肝組織病変の評価2008

    • 著者名/発表者名
      恵良 聖一
    • 学会等名
      第85回日本生理学会大会
    • 発表場所
      京王プラザホテル東京
    • 年月日
      2008-03-27
  • [産業財産権] MR装置による磁化移動効果法と効果比演算を併用した病変異常の早期検出法2007

    • 発明者名
      紀ノ定保臣, 松島秀, 恵良聖一, 長田真二
    • 権利者名
      岐阜大学
    • 産業財産権番号
      特願2007-246841
    • 出願年月日
      2007-09-25

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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