内向き整流カリウムチャネル(Kir)の生理機能である細胞内から細胞外へのK^+輸送を制御する分子機構について研究を行った. Kir2を介するK^+輸送の際に細胞内ポリアミンによる孔ブロックが低親和性であるのは、ポリアミンが細胞膜領域に侵入できない様な孔の構造変化が生じ、細胞質領域でブロックが起きるからであることが分かった. 細胞内pH酸性化よるKir2のK^+輸送抑制には未知の細胞内粒子が関与するという新知見を得た. G蛋白質で制御されるKir3とされないKir2がヘテロチャネルを形成し得ることを明らかにした.
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