研究課題/領域番号 |
19590227
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
下川 功 長崎大学, 医歯薬学総合研究科, 教授 (70187475)
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研究分担者 |
樋上 賀一 東京理科大学, 薬学部, 教授 (90253640)
千葉 卓哉 長崎大学, 医歯薬学総合研究科, 助教 (40336152)
山座 治義 長崎大学, 医歯薬学総合研究科, 助教 (30336151)
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キーワード | 老化 / カロリー制限 / Neuropeptide Y |
研究概要 |
カロリー制限による抗老化、寿命延長効果は、摂取カロリー低下にともなう神経内分泌系の適応とそれに引き続くエネルギー代謝の変化、ストレス耐性が重要なメカニズムと考えられる。この適応におけるNeuropeptide Y(Npy)の役割を実証するために、Npyノックアウト(KO)マウスを用いて、以下の実験を行った。 1、寿命集団の確立:Npy-ko(-/-)、Npy-ko(+/-)、Npy-wild type(+/+)の3種類のマウス(オス、メス各20〜40匹)を自由摂食(AL)群、カロリー制限(CR)群にわけ、飼育し、現在、58週を経過している。 2、グルコース-インスリン系の解析:CRはエネルギー(グルコース)摂取時、グルコースの組織取り込みとインスリンシグナルの活性化を変化させる。本年度は、6ヶ月齢において採血し、血中インスリン、グルコース濃度を計測した。Npy-ko(-/-)では、摂食後、インスリン濃度が高いにもかかわらず、血中グルコース濃度が高く、CR下におけるグルコース-インスリン系制御におけるNpyの役割が示唆された。 3、酸化ストレス耐性:CRの特徴である酸化ストレス耐陸に着目し、ミトコンドリア呼吸鎖の複合体IIの阻害剤(3-NPA)を投与し、肝臓や脳における酸化ストレス誘導MAPKや遺伝子発現の変化について、現在、検討している。 今年度は、6日月齢(若年)マウスの解析は主体であったが、来年度は中、高齢マウスの解析が可能となり、CRにおける神経内分泌系の適応とNpyの役割がさらに検討できると考えられる。また、Npy受容体KOマウスを導入し、さらにNpy受容体サブタイプ特異性を明らかにする。
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